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今回は、岐阜市周辺では珍しいリウマチ・膠原病を専門とする内科医の中島 洋先生を紹介します。女性に多い病気である関節リウマチや膠原病、その症状にお悩みの患者さんたちの声に日々、耳を傾けている中島先生。難治性の関節リウマチには抗リウマチ薬の中心であるリウマトレックス(MTX)や生物学的製剤を含めた最新治療を、また、膠原病に対してはステロイド剤や免疫抑制剤など、適切な治療を提供し安心して日常生活が送れるよう対処。また、病気に対する不安や治療に関しての相談に、リウマチ・膠原病教室を診療所2階の医療研修センターで定期的に開催しています。通院されていない方も参加自由で、難病および原因不明の疾患の相談も受付けています。多くの女性が前向きに生きていくサポートを心がけています。
■女性に多いリウマチ、膠原病とはどんな病気ですか?
膠原病とは一つの病気の名前ではなく、疾患群の総称です。自己免疫の機能のバランスが崩れて組織傷害が起こると考えられていますが、病態・病因のすべてが明らかになったわけではありません。女性に多い理由もまだわかっていません。関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、結節性多発動脈炎、多発性筋炎・皮膚筋炎、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、ウェゲナー肉芽腫症、ベーチェット病、リウマチ性多発筋痛症などが膠原病に含まれ、関節リウマチも膠原病の一つです。
関節リウマチでは、朝に手指や全身の関節がこわばるといった症状が多くみられ、次第に手指、手首、膝などの関節の痛みや腫れが出てきます。膠原病を疑う症状としては、前述の関節症状、原因不明の発熱、体重減少、易疲労感、全身倦怠感、痒みのない発疹(全身性エリテマトーデスでは、頬に蝶型紅斑と呼ばれると特徴的な発疹がみられます)、筋肉痛、手足の冷え、むくみなどがあります。
■リウマチ・膠原病内科専門医になったきっかけを教えて下さい。
リウマチ・膠原病の専門医だった東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター内科教授の柏崎先生の人柄に憧れ、柏崎先生の下で働きたくこの道を選びました。そのご縁で同センターにて13年間の経験を積み、平成17年7月に故郷の岐阜に戻り、リウマチ・膠原病内科の診療所を開業して今に至ります。
■リウマチで内科に受診が必要なのはなぜですか?
日本ではまだ関節リウマチは整形外科に受診するのが一般的だと思われています。しかし、欧米では内科の中の独立科としてリウマチ・膠原病内科が確立されています。それは関節リウマチの患者さんを診る場合、内科的な全身管理が必要だからです。関節リウマチは関節症状のみならず、間質性肺炎などの呼吸器病変、腎臓病変、血管病変、皮膚病変、心臓病変、神経症状などの合併症や、抗リウマチ薬に伴う様々な副作用などに気をつけなくてはいけません。内科医によるきめ細やかな経過観察が重要となってきます。もちろん関節の手術が必要な場合は整形外科の先生にお願いします。
■思い当たる症状のある女性たちにアドバイスを・・・
先ほどお話ししましたリウマチ・膠原病を疑う症状があれば、専門医に受診することをお勧めします。リウマチ・膠原病の診断が遅れ、症状が悪化すれば、改善するのに時間がかかり、また、お薬も多く服用しなければなしません。早期診断・早期治療が大切です。もしやと思う症状がありましたら、我慢せずに早く専門医に受診して下さい。
■リウマチ・膠原病に悩む女性たちにメッセージを・・・
適切な治療を受けることで、関節リウマチは寛解状態(関節の痛みや腫れが消失してしまう)に、また、膠原病の症状も日常生活に支障のないようコントロールすることが可能となってきました。妊娠・出産も可能で、リウマチ・膠原病が難病だからといって過度に恐れる心配はありません。リウマチ友の会やくぬぎの会(岐阜県の膠原病交流会)といった患者さんやご家族の支援団体もあります。情報交換をして知識を得ることもまた良いでしょう。ただ、人それぞれ病気の症状や程度に違いがありますから、同じ病気だからといってもお薬が異なったり、お薬の効果に差がみられたりします。他の患者さんと比較する必要はありません。気になることは専門医に話して、悩みを解消して下さい。適切な治療を受け、明るく前向きに過ごしていただけたらと思います。